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논문 국내 국내전문학술지(KCI급) 逸?の物語「夢?の鯉魚」論 - 二重化された異世界をめぐって -
- 학술지 구분 국내전문학술지(KCI급)
- 게재년월 2009-02
- 저자명 박희영단독
- 학술지명 일어일문학
- 발행처명 대한일어일문학회
- 발행국가 국내
- 논문언어 외국어
- 전체저자수 1
논문 초록 (Abstract)
「夢応の鯉魚」で絵画によって悟達したと思われる作品の主人公である興義は、絵画と人生が一体となる自由に憧れ るようになる。このように鯉になった興義の変身を通して、一人の僧侶の極めて人間的な姿をうかがうことができた。覚醒と 夢幻といった二元的な世界を作り出すことで、主人公は覚醒の世界から夢幻の世界へ入り込むことになり、そこで経験す る幻想の物語がこの作品の中心になっている。したがって主人公の経験する幻想は他の作品の怪奇の構造、すなわち人 間の世界から異世界へと移動する体験とは違って、あくまでも覚醒と夢幻との間を往還するという形を取っていることがわ かった。その点でいうと、たしかに異世界の構築という点ではこの作品は怪奇の物語と構造的に変わらないが、恐怖をとも なう怪奇ではなく、異常体験としての幻想であることに両者(怪奇と幻想)の差異が認められる。 幻想世界での人間は水の世界において、人間の自由、芸術の自由を求めることができたことをこの作品を通じてわかっ た。しかし、釣られてしまってからは自己の主体性がまったく奪われ、ただ料理する人間の手の中に入ってしまう。そこから 人間世界の束縛、倫理、道徳などをゆがめていることに対するはげしい反発がみられるようになったと理解できる。幻想世 界で遊ぶということが、現実世界の束縛に対する反発を生み出させていることは確かであろう。そこで人間の世界の自由を 求める秋成にとっては、幻想の物語を入れ込むことでしか束縛の世界から免れることができなかったのはないかという意識を 本稿で確認することができたと考えられる。